この記事が良かったら
「チップをリクエスト」で著者にチップの受け取り設定をお願いできます
リリースのたびに告知文・紹介記事・ストア用スクショを書き直すのをやめ、READMEを起点に生成する運用に変えた話。個人開発で一番後回しになる「宣伝」を、実装の延長線上に置くための工夫です。
この記事が良かったら
「チップをリクエスト」で著者にチップの受け取り設定をお願いできます
個人開発でリリースまで漕ぎ着けたあと、毎回同じところで止まっていました。実装は終わっているのに、告知文が書けない。書けないまま数日たって、結局「作りました」の一言だけ投げて終わる。作ったものは増えるのに、誰も知らないままになる。
原因を分解してみると、宣伝が難しいのではなく、宣伝のたびに「アプリの説明をゼロから書き起こしている」ことが問題でした。
Xのポスト、note の紹介記事、App Store のスクリーンショット。媒体はバラバラですが、載せている情報はほとんど同じです。何ができるアプリか、誰の何が楽になるか、他と何が違うか。書き方の長さとトーンが違うだけで、元ネタは全部同じでした。
そして、その元ネタはすでに手元にあります。README です。
README は普通、開発者向けのドキュメントとして書きます。でも中身を見ると、宣伝に必要な情報はだいたい揃っています。何のアプリか、何ができるか、どう使うか、制限は何か。足りないのは「読者が開発者ではない」という視点だけです。
そこで、READMEを開発用のメモではなく、そのアプリについての一次情報として扱うことにしました。ルールはひとつだけです。
リリースする前に、必ずREADMEを最新にする。
デプロイやTestFlightへのアップロードより先にREADMEを更新して、コミットしてpushする。順番を逆にしない。これだけを守っています。「あとで直す」を許すと、README は一瞬で嘘つきになるからです。
この順番にすると、リリース時点で「そのアプリの最新の説明」が必ず手元にある状態になります。あとはそれを媒体ごとに翻訳するだけです。
私は今、READMEのURLを渡すと次の3つが出てくる状態にしています。
ひとつめはX向けのポストで、切り口を変えて複数パターン。ふたつめはnoteに貼れる紹介記事の下書き。みっつめはApp Store提出用スクリーンショットの見出しコピーとレイアウトです。
ゼロから書くと1日仕事ですが、出てきた文章に手を入れるだけなら15分で終わります。この「ゼロ→1」を「70→100」に変えたのが、いちばん効きました。
同じ考え方は多言語にもそのまま効きます。日本語で書いた告知を機械翻訳にかけると、どうしても不自然な文章になります。でも元がREADMEなら、翻訳ではなく「その言語で書き直す」ことができます。
私は今、XのポストとApp Storeスクショの見出しを、日本語・英語・スペイン語・簡体字中国語・繁体字中国語・フランス語・ドイツ語・韓国語の8言語で出しています。日本語版を訳したものではなく、同じREADMEからそれぞれの言語で書き起こしたものです。海外向けの告知を出すハードルが、ここで一気に下がりました。
やっていることをまとめると、こうなります。
リリース前にREADMEを最新にする。READMEを一次情報として、媒体ごとの素材を生成する。生成物に手を入れて出す。
気合いでやっていた部分を手順に置き換えただけですが、宣伝が「あとでやる特別なタスク」ではなく、リリース作業の一部になりました。作ったものが誰にも知られないまま終わる、という一番もったいない状態は、これでかなり減っています。
この流れを自分用に自動化したのが、Code Tweet というWebアプリです。GitHubリポジトリのURLを貼るとREADMEを読み取って、X向けポスト・note記事の下書き・App Store提出用スクリーンショットを生成します。ログイン不要で3回まで試せます。
同じ悩みを持っている方は、まず「リリース前にREADMEを更新する」だけでも試してみてください。ツールを使わなくても、宣伝の手間はかなり変わります。