実際に使ってみる

mekkemon
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似た写真を星団のように並べる機能は、ちゃんと動いていた。でも、共有アルバムを見返すという本来の困りごとには答えていなかった。
実際に使ってみる

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mekkemonは、iCloud共有アルバムを見返すために作ったiPhoneアプリです。
自分の共有アルバムが5,000枚の上限に達して、2冊目に入りました。旅行の写真を探そうとしても、同じ場面の連写や撮り直しが何枚も続いて、スクロールしてもなかなか先へ進まない。
だから最初に作ったのは、似た写真をひとまとめにして、代表の1枚だけを並べる機能でした。
写真を解析するうちに、それぞれの写真には「見た目の特徴」を表すデータがあることに気づきました。これを平面に並べれば、似た写真同士が星団みたいに集まるかもしれない。
そこから「にた写真の宇宙」を作りました。
数千枚の写真を点にして、近い写真同士を引き寄せる。遠くから見ると島が浮かび、拡大すると星が写真に変わる。自分の実機でも、食べ物や風景がそれぞれ固まって表示されました。
さらに、1枚の写真から似た写真を探して、その星の近くへ飛べる検索も足しました。
ちゃんと動いていました。
実機で触ってみると、見たいのは宇宙ではありませんでした。
共有アルバムを新しい順に流して、「あー、こんなんあったな」と写真に出くわしたい。それを邪魔していた連写や撮り直しがまとまれば、もう最後まで眺められる。
宇宙はきれいに動いても、その流れの中で答える問いがありませんでした。
似た写真の検索も同じです。検索を始めるには、元になる1枚を先に見つけないといけない。「写真が多すぎて探せない」という困りごとの前では、順番が逆でした。
AIと一緒なら、機能は以前よりずっと速く増やせます。宇宙の画面も、星団を作るレイアウトも、似た写真の検索も、ちゃんと形になりました。
でも、作れたことは残す理由になりませんでした。
画面も検索も、そのための保存データとテストも丸ごと外しました。残したのは、共有アルバムの重複をまとめる機能と、新しい順に流し見できる画面です。
写真を1枚ずつ見たときに、同じグループの候補を比べる小さな星座表示は残しました。これは「代表の1枚を見比べたい」という使う理由があったからです。
戻したくなれば、コードはGitの履歴にあります。作るコストが下がったぶん、「動いているから残す」ではなく、使う理由があるかで決めるほうが大事になった気がします。
mekkemonは、共有アルバムの重複を畳んで、流し見できるようにするアプリです。
宇宙を消してから、この一文で説明できるようになりました。
その後、写真ライブラリ全体にも対応する案が出ました。でも、そこにも広げませんでした。自分が困っていたのは共有アルバムで、標準の写真アプリが何もしてくれない場所もそこだったからです。
作れるかどうかより、「その機能を、何をしたくて開くのか」。今も機能を足す前に、そこを見るようにしています。
作った機能を消した話ですが、mekkemonが何のアプリなのかを見つけた話でもあります。