実際に使ってみる

byRail
この記事が良かったら
山本康介 さんへの応援になります
鉄道の旅程と車両をまとめて記録
実際に使ってみる

byRail
この記事が良かったら
山本康介 さんへの応援になります
byRailの開発は、今回が最初ではありません。これまで何度もアプリとして形にしようと試みましたが、開発の継続やデータ整備が難しく、完成に至らないまま中断したこともありました。公開まで進んだ前回のbyRailもありましたが、対応する駅や路線、車両データ、画面の使いやすさには、まだ広げたい部分が残っていました。
それでも、乗った鉄道をきちんと記録できるアプリを作りたいという考えは変わりませんでした。今回の開発は、これまでの試行錯誤を踏まえた、最後のbyRail開発として取り組んだものです。過去の試みで見つかった課題を整理し、アプリ本体だけでなく、日々の記録を支えるデータも含めて完成を目指しました。
このアプリの発想の原点には、飛行記録管理アプリbyAirがあります。飛行機で移動した記録を残すように、鉄道でも乗った区間や経路、乗車した列車や車両を、あとから振り返れる形で記録したい。その考えがbyRailの出発点になりました。
byAirの考え方から着想を得つつ、鉄道ならではの乗換や複数区間のつながりを扱えるようにしています。乗車区間を一つずつ記録し、複数区間を一つの行程としてまとめたり、必要に応じて分けたりできます。行程をまとめても各区間の駅や時刻、列車の情報を保てる構成にしました。
今回のbyRailでは、前回公開していたアプリと比べて、対応する路線や駅の範囲を大幅に拡大しました。駅名だけを集めるのではなく、駅・事業者・路線の関係を整理し、候補を選ぶときに同じ駅名の別路線を見分けられるようにしています。
駅・路線データには、駅名と事業者と路線の関連が11,303件あります。ユニークな駅名は8,470種類、事業者は161、事業者と路線の組み合わせは634です。11,303件は駅そのものの数ではなく、駅名・事業者・路線の関連を数えたものです。データ整備時点で確認できる最新情報に更新し、現在の記録に使える駅・路線を広げました。
車両データも事業者ごとに形式と編成を整理しました。形式編成データは216事業者、11,524レコードを収録しています。データがない事業者も未確認のままにせず、確認したうえで0件として扱うなど、候補に出す情報を整えました。
データを増やすだけでは、日々使える記録アプリにはなりません。前回公開版との比較で、画面の構成や入力操作も見直しました。駅名は出発駅、矢印、到着駅の縦方向に配置し、駅名が長い場合や複数区間を続けて見る場合にも、行程の流れを追いやすくしています。
駅の候補には路線名と事業者名を表示し、選択した駅の情報を入力欄へ反映します。車両情報は事業者、形式、編成の順で選べるようにし、形式を選ぶと該当する編成に候補を絞ります。候補リスト自体をスクロールでき、入力文字から候補を絞り込み、選んだ後は候補が格納される動きに揃えました。
運行情報や車両情報の入力欄も整理し、列車種別と列車番号を縦に並べるなど、項目を読み取りやすい配置にしています。候補を選ぶ操作と、記録内容を確認する画面の両方を調整し、駅から列車、車両までを一続きに入力できるようにしました。
今回のアプリ開発はGoogle AI Studioで進めた後、ソースコードをエクスポートしてManus環境へ移行しました。駅DBや形式編成DBを組み込み、入力欄や候補選択の挙動を仕上げ、早くAPKを提示できるところまで進めることを優先しました。
開発の途中では、データの追加だけでなく、選んだ候補が入力欄に反映されるか、候補が多い場合も最後まで選べるか、文字入力による絞り込みができるかを一つずつ確認しました。アプリのソースコードと大量のデータを扱う環境を移しながら、これまでに積み重ねた仕様や修正内容を引き継ぎ、完成まで進めました。
何度も開発を試みては中断してきたbyRailは、今回、駅や路線の対応範囲、形式編成データ、入力画面を大きく拡張し、ようやく完成しました。byAirから受け取った「移動の記録をあとから振り返る」という発想を、鉄道の乗車区間や行程に合わせて形にしたアプリです。これまでの試行錯誤を、これからの鉄道の記録に活かしていきます。