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読書空間を作り始めたきっかけ
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きっかけは、たいしたことじゃありません。 本屋や古本屋で気になる本を見つけて、手に取って、そこでふと止まる。「これ、もう持ってたかな」。読んだ気もするし、家の棚にある気もする。でも思い出せない。結局その場では判断できなくて、買うのをやめたり、あとで家でダブっていたことに気づいたり。
本は、そんなに単純に整理できなかった 最初に考えていたことは単純でした。バーコードで登録できて、あとで一覧で見返せればいい。それだけ。 でも作っているうちに、本ってそんなに単純に整理できないなと気づきます。読んだ本が今も手元にあるとは限らない。図書館で借りて読んだ本もあるし、まだ買ってないけど欲しい本もある。昔読んで、もう手放した本もある。「読んだ」と「持ってる」は、自分の頭の中では最初からまったく別のことだったんです。 そこに気づいてから、読書の状態と、持っているかどうかを分けて管理するようにしました。地味な変更なんですが、これでやっと、アプリの中の本棚が自分の感覚とずれなくなった感じがしました。
しんどかったのは画面づくりです。まとめて本を選ぶときにどう見せるか、状態をどこで変えるか、図書館検索はどこに置くか、設定や購入画面はどうするか。作っては直して、また作り直して、の繰り返しでした。 頭の中では分かっているつもりでも、いざ画面にすると分かりにくい。ボタンが少し右にあるだけで迷うし、文言が一言長いだけでレイアウトが崩れる。そういう細かいところを、自分でも何度も触りながら詰めていきました。
作っていて一番こだわったのは、たぶん「疲れないこと」です。読書記録って、毎日開くものじゃないかもしれない。でも本屋にいるとき、図書館にいるとき、ふと思い出したときに、パッと開いてすぐ分かる。それが一番ほしかった。誰かに見せるためのものじゃなくて、自分のための記録なので、静かで邪魔にならないくらいがちょうどいいと思っています。
途中では変な不具合もありました。横にスワイプしてタブを切り替えたつもりが、なぜか本の詳細画面に入ってしまう。しかも戻ってくると本が表示されなくて、黒い画面だけが残る。派手なバグではないけど、実際に使う場面を想像すると、こういうのが一番気になるんですよね。実際に指を動かしながら、ひとつずつ直していきました。
大げさなアプリを作りたいわけではありません。「あの本持ってたっけ」「これ前に読んだかも」「図書館にあるかな」。そう思ったときに、すぐ確認できる。そのくらいの距離感で、読書のそばに置いておけるものになればいいなと思っています。本をたくさん読む人も、積読が増えていく人も、図書館をよく使う人も。少しだけ役に立つ本棚になれたら、うれしいです。